【2026年最新】スマホからClaude Codeを使う2つの方法:Web版とRemote Controlを徹底比較
この記事について: 2026年3月時点の情報に基づいています。両機能ともリサーチプレビュー段階のため、仕様は今後変更される可能性があります。最新情報は Claude Code公式ドキュメント をご確認ください。
「PCの前を離れても、Claudeに作業を続けさせたい」――開発者なら誰もが感じるこのニーズに、Anthropicは2つのアプローチで応えています。
1つは Claude Code on the web (以下「Web版」)。GitHubリポジトリを接続し、Anthropicのクラウド上でタスクを実行する方法です。2025年10月にリリースされました。
もう1つは Remote Control 。2026年2月25日にリリースされたばかりの新機能で、自分のPCで動いているClaude Codeセッションを、スマホやタブレットからリモート操作します。
名前が似ていて混同しやすいこの2つの機能。本記事では、それぞれの仕組み・セットアップ・使いどころ・制約を、公式ドキュメントに基づいて比較します。
この記事で分かること
- Web版とRemote Controlの 根本的な違い (クラウド実行 vs ローカル実行)
- 各機能の セットアップ手順
- どちらを使うべきかの 判断基準
- セキュリティモデルと制約事項
1. 結論:何が違うのか
最も重要な違いは 「どこでセッションが動くか」 です。
| Web版(Claude Code on the web) | Remote Control | |
|---|---|---|
| セッション実行場所 | Anthropicのクラウド(マネージドVM) | 自分のPC(ローカル) |
| ローカル環境 | 使えない(クラウドのサンドボックス) | そのまま使える(MCP、ツール、設定) |
| 並列実行 | 複数タスクを同時実行可能 | 1セッションのみ |
| PCの電源 | 不要(クラウドで動作) | 必要(ターミナルを開いたまま) |
| リポジトリ | GitHubのみ | 制限なし(ローカルのあらゆるプロジェクト) |
| リリース時期 | 2025年10月 | 2026年2月25日 |
一言で表すと:
- Web版 = Anthropicのクラウドがホスト。PCなしで動く
- Remote Control = 自分のPCがホスト。スマホはリモコン
2. Claude Code on the web(Web版)
概要
Web版は、ブラウザやClaudeモバイルアプリから claude.ai/code にアクセスし、Anthropicが管理するクラウドインフラ上でClaude Codeを実行する機能です。ローカルにリポジトリをクローンする必要はなく、GitHubアカウントを接続するだけで利用を開始できます。
セットアップ
- claude.ai/code にアクセス
- GitHubアカウントを接続
- Claude GitHubアプリをリポジトリにインストール
- デフォルト環境を選択
- タスクを入力して実行
ローカル環境のセットアップは一切不要です。
仕組み
タスクを開始すると、以下の流れで処理が進みます。
- リポジトリのクローン: GitHubリポジトリがAnthropicのマネージドVMにクローンされる
- 環境セットアップ: セキュアなクラウド環境でコードが準備される
- ネットワーク設定: インターネットアクセスが設定に基づいて構成される(デフォルトは制限付き)
- タスク実行: Claudeがコードを分析し、変更を加え、テストを実行する
- 完了: 変更がブランチにプッシュされ、PRを作成できる
クラウド環境の中身
Web版のサンドボックスには、主要な開発ツールがプリインストールされています。
- 言語: Python 3.x、Node.js(LTS)、Ruby 3.3.6、PHP 8.4、Java(OpenJDK)、Go、Rust、C++
- パッケージマネージャ: pip、poetry、npm、yarn、pnpm、bun、gem、bundler、cargo、Maven、Gradle
- データベース: PostgreSQL 16、Redis 7.0
check-tools コマンドで利用可能なツールの一覧を確認できます。
並列実行
Web版の大きな強みは、 複数タスクの並列実行 です。
# ターミナルから複数タスクを同時に起動
claude --remote "auth.spec.ts のflakyテストを修正"
claude --remote "APIドキュメントを更新"
claude --remote "loggerを構造化出力にリファクタリング"
各 --remote コマンドはそれぞれ独立したWebセッションを作成し、同時に実行されます。 /tasks で進捗を確認できます。
Diff View
ClaudeがPRを作成する前に、変更内容をアプリ内のDiffビューで直接確認できます。ファイルごとに変更を確認し、特定の変更にコメントして修正を依頼し、複数ラウンドのフィードバックを経て精度を上げていくことが可能です。
Web版の制約
- GitHubリポジトリのみ対応: GitLabなど他のホスティングサービスは利用不可
- ローカル環境は使えない: MCPサーバー、カスタムツール、プロジェクト固有の設定はクラウド環境に反映されない
- カスタムイメージ未対応: 依存関係のインストールは
SessionStartフックで対応する必要がある
3. Remote Control
概要
Remote Controlは、自分のPCで動いているClaude Codeのターミナルセッションを、スマホ・タブレット・別のブラウザから操作する機能です。2026年2月25日にリリースされました。
ここで重要なのは、Remote Controlは クラウドにセッションを移すのではない という点です。セッションは常にローカルPCで実行され続け、モバイルやWebのインターフェースはそのセッションへの「窓」として機能します。そのため、ローカルのファイルシステム、MCPサーバー、環境変数、プロジェクト設定がすべてそのまま利用できます。
前提条件
- サブスクリプション: Maxプランが必要(Proプランへの対応は今後予定)。APIキーは非対応
- 認証:
claudeコマンドで/loginを実行し、claude.ai経由でサインイン済みであること - ワークスペース信頼: プロジェクトディレクトリで1回以上
claudeを実行し、ワークスペース信頼ダイアログを承認済みであること
セットアップ
新規セッションを開始する場合:
claude remote-control
実行すると、セッションURLとQRコードが表示されます。スペースキーでQRコード表示を切り替えられます。
既存セッションをRemote Controlに切り替える場合:
Claude Codeセッション中に、以下のスラッシュコマンドを実行します。
/remote-control
短縮形の /rc も使えます。現在の会話履歴を引き継いだまま、リモート接続が有効になります。
接続方法
Remote Controlセッションが開始されたら、以下のいずれかの方法で接続します。
- セッションURL をブラウザで開く
- QRコード をClaudeモバイルアプリでスキャン
- claude.ai/code やClaudeアプリのセッション一覧から選択(オンライン時は緑のステータスドットが表示される)
常時Remote Controlを有効にする
デフォルトでは、明示的に claude remote-control や /rc を実行した場合にのみRemote Controlが有効になります。すべてのセッションで自動的に有効にしたい場合は、Claude Code内で /config を実行し、 「Enable Remote Control for all sessions」 を true に設定します。
セキュリティモデル
Remote Controlのセキュリティは以下のように設計されています。
- ローカルのClaude Codeセッションは アウトバウンドHTTPSリクエストのみ を行い、インバウンドポートは一切開かない
- Remote Control開始時、Anthropic APIに登録してポーリングを開始
- 別デバイスから接続すると、Anthropic APIがメッセージを ストリーミング接続で中継
- すべてのトラフィックは TLS経由 でAnthropic APIを通過
- 短命の認証情報 が使用され、各認証情報は単一の目的にスコープされ、独立して失効する
つまり、ファイルやMCPサーバーのデータがクラウドに移ることはなく、やり取りされるのはチャットメッセージとツール結果のみです。
Remote Controlの制約
- 同時接続は1セッションのみ: 各Claude Codeインスタンスは1つのリモートセッションしかサポートしない
- ターミナルを開いたまま維持が必要:
claudeプロセスを終了するとセッションが終了する。tmuxやscreenの使用が推奨される - ネットワーク切断のタイムアウト: PCがネットワークに接続できない状態が約10分続くとセッションがタイムアウトする
- Team/Enterpriseプランは未対応: 現時点では個人向けプラン(Max、今後Pro)のみ
4. 詳細比較
実行環境
| 項目 | Web版 | Remote Control |
|---|---|---|
| コード実行場所 | Anthropicマネージドクラウド | ローカルPC |
| ファイルシステム | クラウドサンドボックス内のみ | ローカルファイルに直接アクセス |
| MCPサーバー | 利用不可 | ローカルの設定がそのまま利用可能 |
| 環境変数 | Web UIで設定 | ローカルの .env をそのまま利用 |
| CLAUDE.md | GitHubリポジトリ内のものを参照 | ローカルのものを参照 |
ワークフロー
| 項目 | Web版 | Remote Control |
|---|---|---|
| タスク開始 | ブラウザまたは claude --remote |
claude remote-control または /rc |
| 並列実行 | 複数セッション同時実行可能 | 1セッションのみ |
| PR作成 | Web UIから直接作成 | ローカルで git コマンドを実行 |
| セッションの永続性 | PCを閉じても継続 | PCの電源・ネットワークが必要 |
| セッション引き継ぎ | /teleport でローカルに引き戻し可能 |
ターミナルとモバイルを交互に使用可能 |
利用条件
| 項目 | Web版 | Remote Control |
|---|---|---|
| 対応プラン | Pro、Max、Team、Enterprise | Max(Proは今後対応予定) |
| リポジトリ | GitHubのみ | 制限なし |
| ローカル環境 | 不要 | 必要(ターミナルを開いたまま) |
| APIキー認証 | 非対応 | 非対応 |
| ステータス | リサーチプレビュー | リサーチプレビュー |
5. どちらを使うべきか
Web版が向いているケース
- PCがない場面: 外出先でスマホしか手元にない
- 並列で複数タスクを処理したい: 複数のバグ修正やドキュメント更新を同時に走らせたい
- ローカルにクローンしていないリポジトリで作業: 別チームのリポジトリに対してPRを送りたい
- 環境構築なしですぐ始めたい: 新しいリポジトリをすぐに触りたい
Remote Controlが向いているケース
- ローカル環境に依存する作業: MCPサーバー、プライベートDB、カスタムツールチェーン、社内APIを使う必要がある
- 作業の途中でPCを離れたい: デスクで始めたタスクを、ソファやカフェで継続したい
- GitHub以外のリポジトリ: GitLabやBitbucketのプロジェクトで作業している
- セキュリティ要件が厳しい: コードをクラウドに送りたくない
併用のパターン
多くの実務では、両方を併用するのが効果的です。
[よくあるワークフロー]
1. Web版で定型タスクを並列処理
- テストの追加
- ドキュメント更新
- 依存関係のアップグレード
2. Remote Controlでローカル依存の作業を監視
- MCPサーバーを使ったDB連携の開発
- 社内APIとの統合テスト
- 複雑なデバッグセッション
6. 実際の使用感
Web版:スマホからの操作
Claudeモバイルアプリ( iOS / Android )からclaude.ai/codeにアクセスすると、タスクの開始・進捗の確認・フィードバックの送信が可能です。
ただし、スマホ画面ではコードの詳細なレビューには限界があります。Web版の理想的な使い方は「タスクの発行と大まかな方向づけ」であり、最終的なPRのレビューはPC画面で行うのが現実的です。
Remote Control:監視と承認がメイン
Remote Controlでのスマホ操作は、主に以下の3つです。
- Claudeが何をしているかの リアルタイム監視
- ファイル変更の 承認・拒否
- 追加の 指示出し や 方向修正
注意点として、Remote Controlではアクションの承認が必要です。スマホから操作する場合も、Claudeが新しいアクションを実行するたびに承認操作が発生します。
7. セキュリティの比較
Web版のセキュリティ
- 各セッションは 隔離されたVM で実行
- Git認証情報や署名キーはサンドボックス内に入らない(専用プロキシ経由で処理)
- ネットワークアクセスはデフォルトで 許可リスト制限 (npm、PyPI等の主要レジストリのみ)
- すべてのGitHub操作は 専用プロキシ を経由し、
git pushは作業ブランチのみに制限される
Remote Controlのセキュリティ
- ローカルセッションは アウトバウンドHTTPSのみ 、インバウンドポートは開かない
- ファイルやMCPサーバーのデータはローカルに留まり、 チャットメッセージとツール結果のみ がAnthropic API経由で中継される
- TLS暗号化 と 短命の認証情報 で通信を保護
- サンドボックスモード(
--sandboxオプション)でファイルシステムとネットワークの隔離も可能
まとめ
| 判断基準 | Web版 | Remote Control |
|---|---|---|
| PCなしでコーディング作業を進めたい | 最適 | 不可(PCが必要) |
| ローカルの開発環境を活かしたい | 不可 | 最適 |
| 複数タスクを並列で処理したい | 最適 | 不可(1セッション) |
| GitHub以外のリポジトリで作業 | 不可 | 最適 |
| コードをクラウドに出したくない | 不可 | 最適 |
Web版 と Remote Control は競合する機能ではなく、 補完的な機能 です。クラウドの手軽さとローカルの柔軟さ、それぞれの強みを活かして使い分けることで、スマホからの開発ワークフローが大きく広がります。
両機能ともリサーチプレビュー段階であり、今後も機能追加や対応プランの拡大が予定されています。特にRemote ControlのProプラン対応が実現すれば、月額$20でローカル環境をスマホから操作できるようになり、利用のハードルはさらに下がるでしょう。
参考リンク
- Claude Code on the web - 公式ドキュメント
- Remote Control - 公式ドキュメント
- Claude Code on the web - Anthropic公式ブログ
- Claude Code概要 - 公式ドキュメント
更新履歴
| 更新日 | 内容 |
|---|---|
| 2026-03-01 | 初版公開 |
ご注意: 本記事は2026年3月時点の情報に基づいています。両機能はリサーチプレビュー段階のため、仕様・対応プラン・料金は変更される可能性があります。最新情報は Claude Code公式ドキュメント をご確認ください。
