Claudeで会社テンプレートを活用したプレゼン資料を作成する方法
キャリア

Claudeで会社テンプレートを活用したプレゼン資料を作成する方法

カジュアルモードは準備中です

Claudeで会社テンプレートを活用したプレゼン資料を作成する方法

この記事について: 2026年1月時点の情報に基づいています。Claude Desktop / claude.ai での操作を想定しています。

有料プランが必要です: テンプレートのアップロード・編集機能を使用するには、Claude Max、Teams、またはEnterpriseプランが必要です(2025年10月〜)。

エンジニアの方へ: より精密な制御(書式の完全維持、バッチ処理、バージョン管理)が必要な場合は、Claude Code版のワークフローをご覧ください。

「AIでプレゼン資料を作れるのは知っているけど、会社のテンプレートは使えないよね...」

そう思っている方は多いのではないでしょうか。

実は Claude Desktopclaude.ai を使えば、自社のPowerPointテンプレートをベースにした資料作成が可能です。しかも、単なるテキスト生成ではなく、テンプレートのデザインを活かした本格的なスライドが作れます。

この記事では、エンジニアでなくても実践できる方法を解説します。


なぜ会社テンプレートが重要なのか

多くの企業では、ブランドガイドラインに沿ったPowerPointテンプレートが用意されています。

要素 自社テンプレート 一般的なAI出力
ロゴ配置 ✅ 適切な位置 ❌ なし
カラースキーム ✅ ブランドカラー ❌ 汎用的
フォント ✅ 指定フォント ❌ デフォルト
レイアウト ✅ 統一感 ❌ バラバラ

せっかくAIで効率化しても、出力された資料を自社テンプレートに貼り直す作業が発生しては本末転倒です。


他のAIツールとの比較

「ChatGPTやNotebookLMでも同じことができるのでは?」と思うかもしれません。2026年1月時点の各ツールの対応状況を確認しましょう。

ツール テンプレート参照 書式の完全維持 出力形式 備考
Claude (有料) .pptx テンプレートを直接編集
ChatGPT (有料) △ 参照のみ .pptx(基本) ファイル参照可能だが書式維持は困難
NotebookLM △ 参照のみ PDF Google Slides/PDFを参照可能。出力はPDFのみ
Gamma - .pptx 独自テンプレートのみ

「参照」と「直接編集」の違い

  • テンプレート参照: ファイルを読み込んでスタイルを「参考に」する。AIが似た雰囲気を再現しようとするが、フォント・色・余白の厳密な一致は保証されない
  • 直接編集: テンプレートの書式情報(フォント名、サイズ、色コード、配置)をそのまま維持してテキストだけを差し替える

ChatGPTはファイルを参照として読み込むことは可能ですが、「デザインの複雑さには対応できず、フォント・レイアウト・背景の一貫性維持は困難」とされています。NotebookLMはSlide Deck生成機能がありますが、出力はPDFのみで編集可能なPPTXは非対応です。

Claudeが選ばれる理由:

  • 会社のPowerPointテンプレート(.pptx)を直接編集
  • フォント、色コード、配置、余白を厳密に維持
  • 編集可能な.pptx形式で出力

方法1: Claude Desktopでテンプレートを直接編集

Claude Desktop(デスクトップアプリ版)では、ファイルを直接アップロードして編集できます。

手順

  1. テンプレートファイルを用意

    • 会社のPowerPointテンプレート(.pptx)を用意
    • 各スライドのレイアウトパターンが含まれているもの
  2. Claude Desktopにアップロード

    • ファイルをドラッグ&ドロップ、または添付ボタンからアップロード
  3. 指示を出す

このテンプレートを使って、以下の内容で営業資料を作成してください。

【資料の目的】
新規顧客向けのサービス紹介

【含めたい内容】
- サービス概要
- 3つの特徴
- 導入メリット
- 料金体系
- 導入ステップ
- FAQ
- お問い合わせ先

【注意点】
- テンプレートのデザイン・カラーを維持
- 各スライドは適切なレイアウトを選択
- 文字数はスライドに収まる量に
  1. 生成されたファイルをダウンロード

ポイント

  • 具体的な指示を出す: 曖昧な指示だと、テンプレートのレイアウトを活かせません
  • スライド数の目安を伝える: 「8〜12枚程度」など
  • 文字量を意識: 「箇条書きは4点まで」など制約を伝える

方法2: 2段階アプローチ(構成作成 → PPTX化)

より複雑な資料や、プロジェクトの文脈を踏まえた資料を作る場合は、2段階アプローチが効果的です。

Step 1: Claudeで資料構成を作成

まず、資料の構成と各スライドの内容をMarkdown形式で作成します。

以下の情報を参考に、新サービスの営業資料の構成を作成してください。

【サービス情報】
- サービス名: Tech Digest
- 概要: AI/テック最新ニュースを毎朝Slackに配信
- ターゲット: 技術部門のマネージャー
- 料金: 月額9,800円

【出力形式】
各スライドごとに以下を記載:
- スライドタイトル
- 本文(箇条書き or 説明文)
- 使用するレイアウト(タイトル、箇条書き、3カラム、数字強調など)

出力例:

## スライド構成

### Slide 1: 表紙
- タイトル: Tech Digest
- サブタイトル: テック最前線を、毎朝5分で
- レイアウト: タイトルスライド

### Slide 2: 課題提起
- タイトル: AI時代の情報キャッチアップ、追いついていますか?
- 本文:
  - 毎週のように新しいAIモデルがリリース
  - 情報収集に毎日1-2時間を消費
  - 重要なニュースを見逃すリスク
  - 英語情報の壁
- レイアウト: 箇条書き(4ポイント)

### Slide 3: サービス概要
...

Step 2: Claude Desktop/Webでスライド化

Step 1で作成した構成を、テンプレートと一緒にClaudeに渡します。

添付のテンプレートと以下の構成を使って、PowerPoint資料を作成してください。

[Step 1の出力をコピペ]

【注意点】
- 各スライドは構成で指定したレイアウトタイプに近いものを選択
- テンプレートのデザイン・フォント・カラーを維持
- 文字がはみ出さないよう調整

この方法のメリット

メリット 説明
品質が高い 構成を先に練るので、ストーリーが整理される
修正しやすい Markdown段階で内容を調整できる
再利用できる 構成を別の用途に流用可能
コンテキストを活かせる プロジェクト文書を読み込ませた上で構成を作れる

テンプレート活用のコツ

1. テンプレートの構造を把握する

事前にテンプレートに含まれるレイアウトを確認しておくと、指示が具体的になります。

このテンプレートに含まれるスライドレイアウトを一覧化してください。
各レイアウトの用途も教えてください。

出力例:

スライド番号 レイアウト名 用途
0 タイトル 表紙
1 セクション 章の区切り
2 箇条書き 4つのポイント説明
3 2カラム 比較、Before/After
4 3カラム 3つの特徴
5 引用 ミッション、顧客の声
6 数字強調 KPI、実績
7 ステップ プロセス説明
8 Thank You クロージング

2. レイアウトと内容をマッチさせる

よくある失敗は、内容とレイアウトのミスマッチです。

# NG: 2つの項目を3カラムレイアウトに
→ 1つのカラムが空白になる

# NG: 5つのポイントを4項目レイアウトに
→ 1つがはみ出るか、文字が小さくなる

# OK: 内容の数に合ったレイアウトを選択

3. 文字量をコントロールする

スライドの文字量は少なめに。Claudeに以下のように指示します:

【文字量の制約】
- タイトル: 20文字以内
- 箇条書き: 各項目30文字以内、最大4項目
- 説明文: 100文字以内

実践例: 営業資料の作成

実際の作成例を見てみましょう。

入力(プロンプト)

添付のテンプレートを使って、SaaS製品の営業資料を作成してください。

【製品情報】
- 製品名: CloudSync Pro
- カテゴリ: データ連携ツール
- ターゲット: 中小企業のIT担当者
- 価格: 月額5万円〜
- 特徴: ノーコードでAPI連携、100以上のコネクタ

【資料構成】
1. 表紙
2. 課題(データ連携の手間)
3. 解決策(CloudSync Proとは)
4. 3つの特徴
5. 導入効果(数字)
6. 料金プラン
7. 導入ステップ
8. FAQ
9. お問い合わせ

【注意点】
- B2B向けの落ち着いたトーン
- 技術的な詳細より、ビジネス価値を強調
- 各スライドは適切なレイアウトを選択

出力

Claudeがテンプレートのレイアウトを活用した9枚のスライドを生成します。


注意点とトラブルシューティング

⚠️ テンプレート活用の重要な制約

「テンプレートを使えばテンプレートのデザインがそのまま適用される」は半分正しく、半分間違いです。

維持されるもの

  • ✅ ヘッダー・フッターのデザイン
  • ✅ ロゴの配置
  • ✅ カラースキーム・フォント設定
  • ✅ プレースホルダー内のテキスト書式

維持されない・追加できないもの

  • ❌ テンプレートにない図形やボックス
  • ❌ カスタムアイコン
  • ❌ プレースホルダー外の複雑なレイアウト

つまり、テンプレートのプレースホルダーがシンプル(タイトル+本文のみ)だと、出力もシンプルになります

テンプレートの質がアウトプットの質を決める

重要: テンプレート活用では、テンプレートに含まれるレイアウト以上のことはできません

テンプレートの質 出力の質
シンプル(タイトル+本文のみ) シンプルな出力しか得られない
リッチ(図形・ボックス付き) リッチな出力が得られる

良いテンプレートのチェックリスト:

  • レイアウトが10種類以上ある
  • 図形・カラーボックス付きのレイアウトがある
  • 2列、3列などのカラムレイアウトがある
  • 数字強調、引用用の専用レイアウトがある

リッチなスライドが必要な場合

  1. テンプレート自体を拡張する(PowerPointでレイアウト追加)
  2. 図形付きテンプレートを使用する(社内デザイナーに依頼)
  3. Claude Codeのhtml2pptxワークフローを使用する(エンジニア向け)

よくある問題

問題 原因 対処法
デザインが崩れる レイアウト選択の誤り 適切なレイアウトを明示的に指定
文字がはみ出す 文字量過多 文字数制限を指示に追加
画像が消える 編集時の削除 「既存の画像は維持」と指示
フォントが変わる システムフォント不在 一般的なフォントを使用
図形がない・簡素になる テンプレートのプレースホルダー制約 図形付きレイアウトを持つテンプレートを使用

ファイルサイズの制限

Claude Desktopやclaude.aiにはファイルサイズの制限があります。大きなテンプレートの場合は、不要なスライドを削除してから使用してください。


まとめ

方法 適したケース 難易度
Claude Desktopで直接編集 シンプルな資料、定型フォーマット ★☆☆
2段階アプローチ 複雑な資料、プロジェクト文脈が必要 ★★☆

会社テンプレートを活用することで、AI生成でありながらブランドガイドラインに沿った資料が作成できます。

まずは簡単な資料から試してみて、コツを掴んでいきましょう。


更新履歴

更新日 内容
2026-01-26 テンプレート活用の重要な制約(図形・レイアウトの制限)を追加
2026-01-10 初版公開

ご注意: 本記事は2026年1月時点の情報に基づいています。Claude Desktop / claude.ai のUI・機能は今後変更される可能性があります。

この記事をシェア